看護師による不整脈の原因・症状・治療法など徹底解説

不整脈 カテーテルアブレーション治療とは


急に動悸発作が起こったり、息苦しくなったり、酷い時には意識を失ったり・・・
不整脈と診断されて、薬を飲んでいるけど、根本的に治せる治療があったらなあ・・・


一部の不整脈は、カテーテルという細い管を、手足などの血管から心臓に入れて治療することが可能です。
アブレーション治療用のカテーテルで、不整脈を起こす異常な電気興奮の発生箇所や通り道を
「高周波電流による熱で、つぶす」治療法です。


今回は、カテーテルアブレーション治療について解説していきます。



カテーテルアブレーション治療の適応となる不整脈


全ての不整脈がカテーテルアブレーションの適応となるわけではありません。
代表的で、治療件数の多いものは「心房細動」「心房粗動」です。


また、発作性上室性頻拍(PSVT)と呼ばれる、脈拍が異常に早くなるタイプの不整脈が主な適応です。


発作性上室性頻拍(PSVT)とは


発作性上室性頻拍(PSVT)とは、心房内および房室接合部付近で、1分間に150〜250程度の頻繁な興奮が発生することによって起ります。
発作性上室性頻拍(PSVT)はいくつもの病態を含んでおり、更にPSVTを起こす原因となる不整脈に分類されます。
例えば、WPW症候群という生まれつき先天的に、電気経路の異常があるタイプの不整脈もこのタイプです。


不整脈の病型についての解説は、難解です。
病院関係者であっても循環器専門のスタッフでなければ難しいものです。


いずれも、「異常な電気が発生する場所」「異常な電気の通り道」を治療するタイプの不整脈と言えます。



カテーテルアブレーションの方法


カテーテルアブレーション治療は入院して行います。


  1. 治療は、カテーテル検査室で行います。(放射線で撮影しながらの治療です)
  2. 局所麻酔で、足の付け根、首の静脈から「カテーテル」と呼ばれる径1.3〜2.6mm位の細長い管を挿入します。
  3. カテーテルは心臓の中に到達します。
  4. カテーテルの先端付近には電気を感知する電極がついています。カテーテルを体外の治療機器に接続し、心臓内の内側から心電図をとったり、心臓筋肉を電気刺激したりすることができます。
  5. 何本かのカテーテルを心臓内に留置し、電気の流れを分析し、不整脈がどこから出ているか、どこを通っているかを調べ、治療する場所を決めます。
  6. 治療部位に専用のカテーテルを進め、高周波電流を通電します。
  7. 高周波電流で局所的に心臓の筋肉組織の温度が上昇、その部分は、不整脈の原因である異常な電気信号を発生したり、通したりできなくなります。
  8. 不整脈が消失します。
  9. カテーテルを抜いて止血します。完全に止血されるまで約6時間くらいかかります、その間ベッド上安静です。

治療の流れを、非常に簡単に表すとこのようになります。


治療中に全身麻酔をするか、局所麻酔で行うか、合併症の種類や頻度、治療時間などは病状によって異なりますので医師の説明を聞いてください。




カテーテルアブレーション治療を受けようか迷っている方へ


骨折でギプスをはめた、出産した時の体験、などは「どうだった?」と人に体験談を聴く機会があります。
カテーテルアブレーション治療は症例件数が飛躍的に増加しているとはいえ、
体験談を聴く相手がいないことが多いのではないでしょうか。


「私も受けた」という人が身の回りに存在する機会が少ないですね。


カテーテルアブレーションの方法や、受けるメリットを聞いても治療を受けるイメージがつかめないことが多いです。
どんなことがしんどかったか、受けて良かったと思うことなども含めてです。
怖さもありますし、とても迷われると思います。


治療の結果、怖い不整脈の発作が無くなり、あなたの人生がより不安なく明るくなると思えたら、ぜひ治療を受けていただきたいと思います。


いかがでしたか?
最初に、カテーテルアブレーション治療を考案した医師や受けた人の熱意は凄いなあ、と思います。
治療器具は日々進歩し、より安全に治療が行えるようになってきているようです。


カテーテルアブレーション治療によって不整脈出現の不安が解消され、より明るい毎日となるよう応援致します。






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