看護師による不整脈の原因・症状・治療法など徹底解説

不整脈 心室性期外収縮とは?

心室性期外収縮とは、規則正しくリズムを刻んでいた脈がとぶタイプの不整脈です。
上室性期外収縮と並んで、もっとも一般的にみられる不整脈の一つです。


怖くない不整脈の代表と言えます。


心臓の下の方の部屋(心室)が、ポンと臨時で拍動する不整脈です。
最近ではご家庭の自動血圧計で「エラー」が出たり正確に測れなかったりして発見される事もあるようです。
自動血圧計は、脈拍を感知し血圧測定しているため、不整脈があると正しい値が出ない事が多いからです。



心室性期外収縮の症状は?


ほとんどの場合、自覚症状はありません。
24時間ホルター心電図を付ければ、どんな人も何回かは出ています。特に加齢によって増加します。
偶然、脈を測定して「脈とび」で気が付くこともあります。


その一方、症状はかなり個人差が大きく、敏感な人は「ドンっという感じがして気持ち悪い」「変な感じがする」と自覚することもあり、概ね安静にしている時の方が感じやすいのが特徴です。


自覚症状と不整脈の危険度は一致しません。
たまに起こる程度であれば「恐くない不整脈」です。


これからやや詳しく心室性期外収縮について述べていきます。



心室性期外収縮の原因は?


心臓自体に何の問題が無くても起こります。
ときに原因不明です。


自律神経である交感神経の緊張によっておこることもあります。
例えば、アルコール・カフェインの過剰摂取、睡眠不足、疲労、ストレス、喫煙、です。


加齢によっても起りやすくなります。


高血圧が持続し、心臓に負担がかかりすぎている場合、心臓のポンプ力が弱くなる病気(心不全)でも起りやすくなります。

心室性期外収縮 問題はタイミングとおこり方


心室性期外収縮は、数が多くても1発づつ出ている分には特に問題はありません。
自分で脈を測って「と、飛んでる!脈が無い」とあわてる必要は全くありません。


しかし、

  • 心室性期外収縮が連続して起こっている場合(2連発・3連発以上)
  • 連続して起こっており、しかも速さが早い場合
  • 危険な不整脈を誘発するタイミングで出ている場合
  • 心電図上、いろんな形の心室性期外収縮が出ている場合

上記4つの場合は詳しい検査や治療が必要になることもあります。



心室性期外収縮 検査方法は?


心室性期外収縮のおこり方を調べるには「24時間ホルター心電図」という検査が行われます。


病院を受診したときにとれる心電図はごく短時間だけですので、病院で心電図をとったとしても全く正常の心電図だったということは良くあります。


ホルター心電図は、取り付けたまま24時間継続して心電図を記録できます。
本体は小さく、そのままシャワーを浴びることができる機種もあります。
日常生活の中で起こる不整脈の観察ができます。取り付け、取り外しと2日連続病院を訪れる必要があります。


心室性期外収縮が頻繁に起こるっている場合、レントゲンや心臓超音波検査などの負担が少ない検査で、心臓の形態に異常がないか検査を行います。



危険な不整脈を誘発するタイミングで出ている場合とは


心室性性期外収縮が、前の心電図波形のT波(心室の興奮が終了した状態)に重なるようにして起こることです。
心室頻拍、心室細動という危険な不整脈が起こるきっかけになりやすいと考えられています。


これはかなり珍しいタイプです。


心電図上、いろんな形の心室性期外収縮が出ている場合とは


これは「多源性心室性期外収縮」といいます。
心電図で心室性期外収縮の形が複数見られます。
不整脈の「発生源」が何か所もあることを表しています。
心筋梗塞を起こした後など心筋にダメージを受けていることが原因の場合があります。
心臓超音波検査など、形態的異常を観察する検査が必要になることがあり、要注意です。


いかがでしたか?
ドキッとする不快感を伴なう不整脈は、自覚症状があったとしても通常治療の対象になりません。
心室性期外収縮自体は単発で起こる場合、危険な不整脈ではありませんが、詳しい検査や治療が必要なこともあります。

気になる場合は、循環器内科を受診して心電図・ホルター心電図を受けて下さいね!






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