看護師による不整脈の種類や原因・症状・治療法など徹底解説

身近な不整脈 心房細動とは?


心房細動は健康な方でも発生する、じつは身近な不整脈です。
年齢が上がるにつれて発生率が高くなっていきます。
起こっていることを知らずに生活していることも多いのです。


心房細動とは、心臓の上の方の部屋(心房)が不規則に細かい拍動を繰り返している状態です。
その刺激の一部が、心臓の下の部屋(心室)に伝わり、心室から全身に血液が送り出されます。
そのため、全身に血液を送るポンプのリズムは不規則で、正常な拍動に比べて弱い力となってしまいます。


心房の細かい拍動を起こす異常な電気信号は、4本ある「肺静脈」という肺に血液を送る太い静脈の根本部分から出ていることが多いです。



心房細動のおこり方 いろいろ


正常な拍動の間に心房細動が出る


自覚症状がないまま、正常の拍動と心房細動を繰り返している場合があります。
数分〜数日まで、繰り返しの頻度はいろいろです。
普段は正常で、たまたま検診で取った心電図で発見されることがあります。
心房細動発生の頻度や持続時間は、ホルター心電図(24時間心電図)を装着することで観察が可能です。


発作的に頻脈が起こる


心房細動の脈拍速度が非常に早いタイプです。
胸がドキドキする、早鐘を打つようでつらい、息苦しさを伴なうなど症状が強いことがポイントです。
患者さん自身が「今、心房細動になった」という自覚症状が明確です。


抗不整脈薬の頓服や、安静で自然に治まることもありますが、点滴治療や電気ショック(体外式除細動)が必要なケースもあります。
症状が強い場合は、早めの受診が必要です。


発作的に症状が起こるため、仕事や日常生活を送るうえで不安を感じることもあります。



慢性的な心房細動が持続している


数か月数年にわたり、慢性的に心房細動が持続している場合です。
薬物治療でも正常な電気の流れに戻りにくいことがほとんどです。


心臓カテーテルアブレーション治療の適応になります。


心房細動から正常の脈拍に戻るとき除脈になる


正常な脈拍と心房細動が繰り返している場合で、心房細動から正常の脈拍に移行するときに一過性に脈が飛ぶ状態になる場合があります。


脈が飛ぶ時間は数十秒以内ですが、一過性の脳虚血(脳貧血)となり「目の前が暗くなるような感じ」「ふらっとする感じ」を自覚することがあります。


発生頻度が高い場合は、心臓ペースメーカー治療の適応になります。



慢性的な心房細動でなおかつ除脈


慢性的な心房細動でしかも、心室(心臓の下の方の部屋)を拍動させるペースが遅い場合です。
正常の電気信号を送るペースメーカー細胞(洞結節)の異常と心房細動が合併しているケースがあります。


心臓ペースメーカー治療の適応になります。


いかがでしたか?
心房細動は全く気が付かず生活していることもあります。その反面、動悸等の不快な症状に悩まされている方も多くいます。

心房細動のおこり方はいろいろです。また、年齢を重ねるにしたがって、心房細動と別の不整脈を複合的に持っている可能性も高くなっていきます。


心房細動があるとわかったら、症状が無くても通院し治療を受けてください。
合併症による脳梗塞で生活が不自由になることが無いよう、しっかりとした診断を受けられることをおすすめします。


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