看護師による不整脈の原因・症状・治療法など徹底解説

不整脈を抑制する薬(抗不整脈薬)の飲み方・服用上の注意点

不整脈の薬には2種類があります。


  • 不整脈そのものが出ないようにする薬(抗不整脈薬)
  • 不整脈によって起こる血栓(血の塊)を予防する薬(抗血小板剤)

2種類です今回は前者(抗不整脈薬)について解説していきます。


不整脈を抑制(出にくくする)薬の、作用機序(働き)はとても複雑で、医療従事者であっても専門家以外は薬の使い分け、量の調節についての理解は難しいです。
「不整脈の種類」によって薬も分類され厳密な管理が行われます。


不整脈を出にくくする薬を総称して、「抗不整脈薬」と呼びます。



抗不整脈薬は「諸刃の刃」


脈が早過ぎる場合、脈拍をゆっくりにする薬を。
脈拍が遅すぎる場合は脈を早くする薬を使います。
薬が効きすぎると、逆のタイプの不整脈が起こることもあります。


不整脈の薬は不整脈を治療する薬であるにもかかわらず、一部の不整脈に禁忌(使ってはいけない)であったりととても複雑です。
自律神経に作用するタイプ、心臓の電気信号発生に作用するタイプなど作用機序が異なるためです。



抗不整脈薬の飲み方


不整脈の薬の飲み方は2種類あります。


  • 指示された用法容量を、決められた時間に飲むもの
  • 何らかの症状、例えば動悸発作が出現した時飲むもの(頓服薬)

決められた時間に飲むものは「薬の血中濃度」がある程度一定になることが、効果を発揮すために必要です。
そのため、飲み忘れたからといって数回分をまとめて飲んだり、間隔を開けすぎたり短すぎたりすることは危険です。
薬の血中濃度が高まりすぎても、下がりすぎても不整脈を起こす危険があります。


意外に知られていないのが、頓服薬についてです。
頓服の場合は、

  • 「どのような症状が起こったとき」
  • 「何時何分に」
  • 「何錠飲んで」
  • 「症状はどのように変化したのか」

を書き留めておき、医療機関を受診した時に提示してください。
薬の効果や、正しい診断する上でとても重要な情報です。
症状が無いのに、予防的に頓服薬を飲むことは危険です。


薬を飲みすぎてしまった場合、または薬を飲み忘れてしまった場合の対処は、自分で安易に判断せず、必ず医療機関、医師に相談してください。



作用のでかたは人それぞれ


人によって薬を代謝・排泄する能力が違います。
性別、年齢、体重、腎臓の機能、肝臓の機能などによって異なります。


処方量はオーダーメイドです。
自己判断で飲む量を変える、薬の受け渡し、人の薬を飲むなどは決してしないでください。


また、不整脈の薬を処方されて逆に気分が悪くなったり、めまい・立ちくらみ・動悸がするなどの症状が出た場合、血圧が低すぎるなどの場合は早めに医師に相談してください。


不整脈の薬物療法は複雑です。
どんなタイプの不整脈か、心臓の形態に異常がないか、など正確な診断の上に薬物療法があります。
そのため、「動悸がしたから病院に行ったのに、すぐに薬をくれなかった」といった苦情を耳にすることがあります。


各種の検査結果や、発作自覚の頻度、普段の血圧など総合的な診察結果で必要と判断された場合しか薬はでません。

風邪薬や、痛み止めとは根本的な考え方が違う事を分かって頂ければ幸いです。


次回は不整脈によって起こる血栓(血の塊)を予防する薬(抗血小板剤)について解説します!






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