看護師による不整脈の種類や原因・症状・治療法など徹底解説

脈が遅くなる病気 洞機能不全症候群


心臓の拍動は、心筋を収縮させる電気刺激が規則正しく流れていくことによって保たれています。
この電気刺激の発生源は、右心房(心臓の上の方の部屋)にあるペースメーカー細胞です。


電気刺激の発生源の部位を洞結節といいます。
自律神経作用の影響をうけ心拍数を調節する重要な場所です。


洞結節のペースメーカー細胞自体やその周辺に存在する筋肉の障害や血流不足が起こっている状態洞機能不全症候群といいます。


心拍数が減少(徐脈)しすぎたり、脈が止まってしまうと脳への血流が途絶えてしまいます。
意識障害や失神などの症状をおこす発作をアダムストークス発作と言います。



洞機能不全症候群の原因は?


洞不全症候群の原因として、最も多いのは加齢による洞結節の故障です。
それ以外には、心筋梗塞、心筋症などの病気、一部の薬の副作用で現れることもあります。


洞機能不全症候群の種類


  • 洞性徐脈

常に脈拍数が1分間に40回以下になっている状態。


  • 洞停止または洞房ブロック

洞結節のペースメーカー細胞からの電気刺激が心房(心臓の下側の部屋)に伝わらない状態。


  • 徐脈頻脈症候群

心房細動や心房粗動、発作性上室性頻拍などの脈が速くなるタイプの不整脈が止まるときに、洞結節からの電気信号が一時停止する状態。
不整脈が自然停止するときに一過性の心停止状態となる、通常数十秒以内。



洞機能不全症候群の症状


心臓がポンプとして血液を送り出す回数が減るため、一過性の心停止や、極端な徐脈に伴う脳貧血状態や、息切れや疲労感、心不全の悪化による呼吸困難が起こります。
洞機能不全症候群の診断は心電図です。
24時間ホルター心電図を装着し、日内変動を観察し発見されることもあります。


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怖いアダムス・ストークス発作


除脈に脳貧血症状(脳虚血)を起こす状態です。
症状は失神、めまい、ふーっと目の前が暗くなる、倒れてしまうなどです。
活動中にアダムストークス発作が起これば、転倒し頭部を強打したり、車の運転ミスで事故を起こす可能性があり大変危険です。



洞機能不全症候群の治療


徐脈や心停止によるアダムストークス発作がある場合、徐脈頻脈症候群と診断された場合はペースメーカー植え込み手術が最善の治療です。
ペースメーカーは脈拍が一定以上の数が保たれている場合は、機能を休止し、極端な除脈が出現すれば電気刺激を発生させ心筋を収縮させます。


症状が軽い場合や、アダムストークス発作の既往が無い場合、脈拍数を増やす薬を内服し経過観察することもあります。


不整脈の治療方法ペースメーカー治療はどんなもの?


いかがでしたか?


脈が遅くなる洞機能不全症候群を解説してきました。
心臓のペースメーカー細胞に障害が起こっても、ペースメーカー植え込み手術により機能を代償することが出来ますので、きちんと治療を受ければ怖い病気ではありません。
目の前が暗くなる、ふらつくなどの症状があれば早めの受診をおすすめします。






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