看護師による不整脈の原因・症状・治療法など徹底解説

実は多い!心電図検査で分かること

誰しも一度は心電図検査を受けたことがあると思います。
小学校一年生の定期検診にも心電図は含まれています。
体の表面に電極を付けるだけで、痛くもかゆくもない心電図検査。
これでどんなことがわかるの?と疑問に思いませんか?
心臓のどんな詳しい検査、手術も心電図検査をせずに行うことはあり得ません。
心電図は病気の発見・診断、治療効果の判定、薬の効果を見ることになどに欠かせない検査です。


心電図検査の種類 身体を動かしながらとれる心電図も

@ 標準12誘導心電図
検診などでおなじみの深淵図検査です。
検査台に仰向けになり、前胸部、両手首・足首に電極を付け検査を行います。
もっとも一般的な検査です。「安静時心電図」とも呼ばれます。


A 運動負荷心電図
自転車のような器具を漕ぎながらとる「エルゴメーター」、2段のステップを上り下りしながらとる「マスターシングル・マスターダブル」、ベルトコンベアの上を歩いたり走ったりしながらとる「トレッドミル」
方法はいろいろです。
運動で誘発される不整脈や、狭心症の診断に有効です。医師、看護師が付き添って行います。


B ホルター心電図(長時間心電図)
病院を受診したときにとれる心電図はごく短時間だけです。
取り付けたまま24時間継続して心電図を記録できます。
本体は小さく、そのままシャワーを浴びることができる機種もあります。
日常生活の中で起こる不整脈の観察ができます。取り付け、取り外しと2日連続病院を訪れる必要があります。


C モニター心電図
入院したときなどに着ける無線型の心電図で、医療者がテレビ画面のような心電図モニター画面を観察します。
心電図波形がリアルタイムに観察可能です。



心電図で、心臓の形態・動き方が「見える」

心臓の筋肉を収縮・拡張させる信号は、微弱な電気信号です。
その電気信号を体の表面で拾い記録するのが心電図です。普通の人には、ぎざぎざの線にしか見えませんね。


心電図で心臓の形態・動き方が「見える」と言い切りましたが、これはトレーニングされた医療従事者だから「見える」のです。

心臓が一回収縮する仕組みは、
心房(心臓の上の方の部屋)の収縮→心室(下側の部屋)の収縮)、→心室の収縮の終了、というセットです。


心房が収縮したことを表す最初の動きは「P波」、心臓が全身に血液を送り出す心室の動きは「QRS波」、収縮の終了は「T波」という波形で記録されます。


この波の乱れ、各波の大きさ、間隔、形などを判別し「見て」いるのです。


全ての異常が心電図で分かる?大切なのは症状との照らし合わせ

「胸がドキドキする」「胸が痛い」などの自覚症状があり受診したところ、心電図を取ってもらうパターンと、検診目的でとるパターンがあります。
いずれも、心電図で異常が見つかれば、心臓超音波検査(心エコー)や心臓カテーテル検査などのさらに詳しい検査に進むことが一般的です。


問題は、動悸や胸痛などの症状があるにも関わらず、心電図に異常が見られない場合ですね。
これは「心臓に異常があるが心電図をとった、たまたま異常が出ていない」または「本当に病気が無い」、「心臓以外に原因がある」の3つの原因が考えられます。
症状があるときに、実際の心電図に異常がないかを調べる方法は、ホルター心電図モニター心電図です。


いかがでしたか?
痛みもなくすぐにとれる心電図検査、もちろん絶食も必要ありません。
いつ、何をしたとき、どんな症状があるのかをしっかり医師に伝られれば、心電図検査の診断もより正確になるでしょう。